トレドの由来は、スペイン中央部の都市で、ゴシックの大聖堂始め多くの教会や、神学校、そして歴史的な建築物も多い。16世紀の初め、カルロス5世がトレドを
“日の沈むことなきスペイン帝国” の首都と定めて以来、幾世紀もの間トレドは宝飾細工の分野において、その比類のない精巧さでヨーロッパ中の羨望の地として、名声を欲しいままにしました。
画家エルグレコも生涯を通じこよなく愛したこの地には、現在もなお幾多の歴史的芸術工芸品がその証として大切に保存されています。ペリカン・トレドの製作にあたっては、古くは刀剣産地として名声を博し、現在も金属手工芸品を生産する、このトレドの伝統的な精巧工芸技術の精神を取り入れています。
ペリカン・トレドの製作には百を超える工程と、一ヶ月以上の日数が費やされています。トレドのボディーはかたくななまでの伝統的手法により製作され、その一本一本にマスタークラフト万の磨き抜かれた技による芸術性の高い装飾彫金がなされ、さらに24Kゴールドの上張りがほどこされています。
また厳重な検査の上マイスター自らのサインにより、その高度な品質を保証しています。さらに完成した万年筆には一本一本に個々の製造番号が刻印されています。
(ここまで日本輸入筆記具協会の「THE PEN」 2005年迄のカタログより抜粋)
このトレドは、手作業による彫金が施された芸術工芸品と呼べる。
万年筆のペン先は、使う程に使い手に馴染み、どんどん熟成する道具なのだが、トレドのボディはペン先と共に熟成してくれ何とも言えない味わいが出てくる。万年筆の軸としては、珍しいタイプと言える。
トレドの最大の特徴は、胴軸部分にスターリングシルバーを使用している為に、握った時の重心の位置が多くの使い手に合う。モンブランのソリテールと比較してみると、ソリテールは全てスターリングシルバーか、トレドと逆にキャップのみがスターリングシルバーである為、書く時に重心の位置が 後ろ(ペン先の反対側)になる為にかなり後ろを持って書く人でないとバランスがとても悪くなる。
私の経験からは、モンブラン ソリテールでバランス良く持って書ける人は、2%~3%なので、特別な方でないとお奨めできないが、トレドは、多くの人達にバランスが良いと感じて頂け、お奨め出来る。
大きな記念の日に御主人に。あるいは自分自身へプレゼントに。
フルハルターのお客様で、お子さんが生まれた記念に財務大臣了解の上で、自分自身へのプレゼントにトレドを購入された方がおられる。今でも楽しい年賀状を頂いているのだが、その方は年賀状のお子さんの写真に矢印をつけ、「この子がペリカン トレドの子」と記されている。
私にとって、この上ない喜びの便りである。
925シルバーに24金張り
上:M900ビッグトレド プラチナ装飾18金ペン先吸入式
下:M700トレド プラチナ装飾18金ペン先吸入式
M700: 198,000円(税込み)
M900: 264,000円(税込み)